海のお話し会 #3
またまたエコストアパパラギさんにて海のお話会へ。
今日のテーマは海への環境負荷のおはなし。
プラあかん、プラあかん言うけど
なんでそんなあかんの?
って話だけど、それはリサイクル万能神話を疑うことから始まる。
『プラスティックってリサイクルしてるし、リサイクルできるんやったら使ってもいいやん。安いし便利やし強度あるし。またリサイクルされて新しい製品になるんでしょ?』
分別して回収に出したペットボトルも食品トレイもリサイクルされて新しいものに生まれ変わっていると思われているのがリサイクル万能神話。
日本のリサイクル率は80%と言われているが、燃やした時に発生する熱を発電に利用し、熱回収するということも含まれている。
簡単に言えば、燃やしているだけ。燃やしたプラスティックもリサイクルとしてカウントされているのだ。詐欺じゃん。
リサイクルされているから罪悪感なく使ってもいいんだと思わせたい資本主義を回す人たちのプロパガンダだったとも言われている。
しかし現実は燃やしてもCO2が出るし、新しい製品に作り変えるにも膨大なCO2が出る。
安くて便利なんて言っているのは一部の側面だけの話で、全体的に見た時に見えるマイナスな高コスト、高負荷は議論されていない。もしくは知らされていない。
「便利」の一辺倒に頼る生活は見直す時期に来ているのだ。
CO2が出て地球が超温暖な気候になる以外にも困ることがある。
それは、海への流出問題。
日本からのプラごみ流出量ってそこまで多くないと思っていた。もちろんマナーの悪い人はまだまだいるけど、それでも日頃出るゴミは回収日に合わせて出しているだろう。
実は、牡蠣養殖に使うイカダの漁具にプラスティックが使われているのだそうだ。
<イメージ図>
牡蠣同士の間隔を調整するのに太いストローのような棒が使われていて、流されてしまったパイプがビーチにたくさん漂着している。
その数、年間9,000万本。驚愕。
調べてみると、牡蠣イカダの骨組みには間伐材や竹材を使って編んでいたが、漁業関係者の高齢化もあり、サイズが均一ではない自然材を扱える人は減少、コストがかかったとしても強度面や利便性を考えてプラスティックの素材に切り替えている人もいるそう。
そもそもプラスティックにまみれた生活をしている私たち。ひとたび不要になると全てゴミになるわけで、台風や津波など自然災害がきっかけで流出するリスクがある。
おまけに一生分解されずに残る。
海を漂ううちに細かく分解されたプラスティックは毒性の化学物質や環境ホルモンを集めてしまう特性がある。
それをプランクトンが食べ、そのプランクトンを小魚が食べ、その小魚を大きな魚が食べ、その大きな魚を海洋系の哺乳類が食べ、その小魚も、大きな魚も、哺乳類も人間は食べる。安くて便利と使い続けた代償が次世代にツケとして却ってきている。
こんな話を聴くと確かにネガティブな気持ちに襲われる。もうどうしようもないのではと。人間が居なくなれば手っ取り早いのではないかと。環境問題を考え始めると必ずぶつかる壁だと思う。
確かにヒトがいなくなると手っ取り早いのかもしれないが、ヒトが地球の循環にいることを考えると里山、里海だから暮らせる生き物もいる。ヒトが手を入れた自然だからこそ住める生き物がいるとするとどうだろう。
私たちヒト代表は自然の循環を学び、自分の世代の先の世代の先の世代の先のことまでを考えて科学技術を使うかどうかを考えなければならないのだと思う。
まずはプラスティックに頼らない生活から。
エコストアパパラギではそんな生活を楽しくするグッズがたくさんありました。
この続きはまた今度。