22世紀に残すもの
「22世紀に残すもの」というイベントは、毎回異なるゲストがスピーカーとなりお話を聞くことができるのだが、今回のゲストは現在家族でバリに住む濱川明日香さん。
バリ島でエコホテルを6月にプレオープンしたそうで、イベント紹介の一節のエコツーリズムというキーワードがひっかかったので今回のイベントにエントリーしてみた。
イベントはPeatixで見つけたんだけどいつもどんなイベントかなぁとくじ引きを引くような感覚でエントリー。
今回のお話会のテーマは…
「アジアのチェンジメーカーを支援する私たちが、
バリ島に未来のあり方を体現するエコホテルを建てた理由」
うむ。長いテーマだけど興味のあるフレーズも。
2014年あすかさんは”Earth Company”という団体を旦那さんと共に立ち上げた。
Earth Companyが面白いと感じたのは、
次世代に残せる未来を創り出し、社会変革を与える人材を
金銭面、リソース、人的支援など多角的に支援する団体。
”Impact Hero” として年に1人選抜された人を3年かけてバックアップする。
その国の未来を担い、将来を見通せる力を感じられる人は必ずしも資金や機会に恵まれないことも多い。
そのような人材毎にプロジェクトを立ち上げ、
クラウドファンディングや企業からの投資を始め、
全力支援する体制を作ったというのが新鮮。
支援もしつつ、収益化、資金的にも自立が出来るよう経営コンサルも同時にこなすという。
何よりImpact Heroって響きがどうもカッコよすぎる。
インドネシアのバリ島は今やエコアイランドになりつつある。確かに私のように興味がわいた人は現地に行ってみたい!となると思う。取り組みを見にスタディーツアーが企画されるのだけど、スタディーツアーに来る人は皆先進国から来る人たち。先進国の人の生活ぶりは、現地の人たちの生活を圧迫させていた。
先進国の人が使う水の量は現地の人が使う水の量の13倍。
排出するゴミは5倍。
バリ島にはゴミ処理施設はなくただただ集められるだけ。
バリに限らず世界中で生産しては消費し、ゴミに、生産、消費、ゴミと悪い循環がされている。海の中のプラスチックの問題はここ1年で急速に課題として取り上げられるようになった。陸上でも同じように大量に投棄されたゴミ山には牛や羊、鳥がたかり、ビニール袋ごと食べてしまう。将来を考えない「今だけ」の利益を求めて貴重な資源が投じられている。
新興国が豊かになったことで途上国は新興国の生活を目指して経済を回そうとする。
いつかは、生活は便利になるかもしれないが地球にある資源を使いつくし、地球何個分の生活になるのだろうか。
新興国の失敗を生かし途上国を支援する必要がある。
普段の生活から自然に優しい地球1つ分の生活とは?
現地に負荷をかけない生活を目指すというところからエコホテルを作ることが決まった。
Eco Hotel Mana
使用する水は雨水を利用、お風呂は洗面で出た排水は花壇の下を通り濾過される。その水をまた使用することが出来る循環が生まれる。
建物は土囊袋を積み上げたアースバッグハウスや廃材を使って建てられたロッジ。
エコホテルは宿泊費用が一般のホテルよりも高級で手が出ない学生にも配慮して、ドミトリーもあるためなんと25ドルで宿泊できる。
空き地は全部畑。最高。
ヨガのためのフロアや、オーガニック野菜を使用したレストラン、地産地消のものを販売するエコショップも絶賛作成中。
あすかさんの人生暦を聞きながら話が進んだのでどんな境遇で
どんなことを考えて今の形になったのか、
90分ずっとわくわくの連続。
きっと今まで聞いた話の中で衝撃的なお話会だったと。
バリ行こ。
リンク集
▼22世紀に残すもの
▼Earth Company
https://www.earthcompany.info/ja/
▼Eco Hotel Mana