1日1ドルで生活
3日に1本映画を見る。
今日はユナイテッドピープルの関根さんからご紹介いただいたイベントへお邪魔してきた。
映画で、世界は幸せにできるのか?
映画「1日1ドルで生活」
今回の上映会の企画はWorld Theater Projectさん
普段映画を知らない子供たちへ移動式映画館を通じて、映画を届けている。これまでにバングラディシュやカンボジア、マダガスカルなどなど70,000人の子供たちへ映画を届けたそうだ。
この映画はアメリカの大学生4人がグアテマラの街で2ヶ月間生活したドキュメンタリー。貧困と言われる地域に住む人々のお金の流れを家族単位の生活に密着して考えていくタッチが非常に興味深い。
現地の人と同じ生活をして記録に残すことが必要で、彼らは食料を確保するため今までしたこともない農業を始める。どうやって種を蒔いたらいいか、肥料はどのくらい撒くのか。そもそも2ヶ月の期間中に収穫できるのか。自分の力で生きることの難しさを痛感。そして地域の住民からのサポートやコミュニティーの有り難さを感じた場面だった。
現地の人たちは日雇い労働がほとんどで正規雇用は珍しい。日によって賃金が異なるため0の日もある。そんな収入が不安定な中で日々の生活費と子供達の学費の捻出、家財の修繕、借金の返済など支出は多い。学校に通う子供達も40%の子供達は卒業するまで学校に通えない。
4人の大学生を自宅に招き、家族を紹介し年に2回しかか食べないという食事を振る舞った地元住人が居た。彼らを兄弟だといい、もし困ったら寝床を用意すると。
自分たちが食べていくだけでも精一杯の彼らが分け与えようとする精神。
その根底にあるのは何だろうか。
平和とは何か。
関根さんは会場に問いかけ、それは選択肢があることではないだろうかという。
それは知ることから始まる。
子供達に将来の夢を尋ねるとお医者さんやサッカー選手と答える。なぜならその職業しか知らないからだ。しかし映画を通して世界を知ることで世界の広さを知ることになるのだ。夢を抱けるようになり、貧困から向け出す1歩につながっていく。
ひとりの力は小さいが、ひとりが変わることでアクションの波は始まるのだ。
彼らが作り上げたドキュメンタリーを見た人たちから1.5億円のファンドレイジングに成功し、グアテマラの街を支援することが出来た。
映画を撮ることから始まったアクションが新たな人に波を伝えたのだ。
彼らは命掛けのアクションをまだ止めない。
85万人が避難生活を送るヨルダンの難民キャンプで暮らしてみたらというドキュメンタリーを撮影し世界のリーダーから90億円以上の難民支援の約束を取り付けた。
平和活動というと難しく聞こえるが、世界を知ることから始まると思うと
自分にでもできるかもと思えてくる。
隣人へ向ける愛が乏しく、
自分さえよければという考えから平和を作ることはできないだろう。
平和とは自分以外の人を愛することではないだろうか。