パーマカルチャーばあちゃん

パーマカルチャーを学び始めて早2か月。習ったことを生活に生かしたくなってくる頃で、差し迫る10連休をどう過ごすのが良いか考えていた頃徳島へ行く案が浮上。なんせ徳島は他県に比べてエコ推進県を推し進めたい県でエシカルに対する取り組みがここ数年盛り上がりを見せている。よし。徳島行こう!せっかくなら実家だし、クックパッドには無いようなばあちゃんのローカルレシピも学ぶ旅となった。

 

Perma Cuiture Tokushima Day1

ばあちゃんこと、麻ちゃんに春のおかず(たけのこやフキの炊いたんと白和え)と田舎寿司の作り方実習と自慢のフィールドを見学させてもらうことに。

 

写真は「フキの炊いたん」

煮干しとカツオと昆布で特製出汁を取り、出汁で食材を1種類ずつ炊いていく。味付けは特製出汁とみりんと醤油と砂糖のみ。材料によって入れる分量を変えるだけ。薄味のお料理から濃い目の味付けのお料理の順に作っていく。炊いて余った出汁は次の食材で使えるし。

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田舎寿司はほうれん草、かまぼこ、高野豆腐、しいたけを巻いた巻き寿司。スーパーにも売ってるけど出汁の旨み具合が全然ちがう。「お料理が終わった時に洗い物が無いのが料理のプロよ〜」と得意げに麻ちゃん。手早くこなしていく傍ら洗い物は最低限に。使いまわせるものはそのまま次へ。料理の段取りや進め方によって水を節約。きっといちいち節約しようなんて思ってやってるわけでは無いんだろうな。ただ「勿体無い精神遺伝子」が活発に動いていて必要以上に使わない。使えるものは使う。

 

 

過剰な「清潔」という広告が「除菌」「滅菌」「口に入れても安全」が当たり前のように変えてしまったんだろうな。所詮私たちの目には見えない菌を怖がって良い香りのする、洗い上がりの良い化学洗剤メーカーの戦略にうまく乗せられたんだろうなぁ。疑うって大切。

 



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巻き寿司一緒に巻いたけど以外とまっすぐに平らにするのは難しかった。「手に酢をつけながらええんよー」なんてばあちゃんの知恵を借りながら。

 



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じいちゃんだってスナップエンドウの下処理できるよ。一緒に節を取ったよ。小さい時からお手伝いしてたんやろなぁ。スナップエンドウはこの時期たくさん収穫が出来るよ。

 

 

一通りお料理教室してもらってから日が傾きかけたので急いで麻ちゃんフィールドへ。

無農薬の畑は生命力で溢れていて、肥料は抜いた草だったり、椎茸の菌床だったり、要はなんでもいいんよーって。こんな立派な畑だったとは。今思えば20年も前から趣味の領域を通り越して畑を触っていたわけだから土も栄養いっぱいでふっかふか。


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かぼちゃが寒そうだからと何かで使ったビニール袋をかぶせて洗濯バサミでとめたり、藪から折ってきた竹を添え木にしたり、知恵と工夫が詰まった麻ちゃんフィールド。

自分たちで収穫したお野菜は特別美味しくいただきました。種から育てたらどれだけ美味しいか。最近ベランダ菜園でトマトとバジルを育て始めました。目が出るのが楽しみ。

 

東京で暮らすと無農薬無肥料の野菜探すのって以外と大変だし、高級で、パーマカルチャーっていう最先端の学問やり始めたー!って思ったけど習ったことはばあちゃんはすでに自分の畑でやってた。優しい循環がパーマカルチャーの軸だったなんて。しかもこんな近いところにあったなんて。